最近ののぐちはるか
カデット落ちました。まじで信じられねー まさかGPA3.5くらいあってオナーセミナーの研究発表会で優秀発表賞までとって(あくまで学内でのやつだけど),くりこみ群と場の理論の大学院科目を履修して4単位Sの成績証明書まで提出したのに落とされるとは...たしかにやってることが物質科学ドストライクかっていわれると少し疑問だけどね
量子力学における可逆なシュレディンガー方程式から熱平衡化という非可逆な現象が生じるのはなぜかっていうのに関する仮説のレビュー,その数値計算による検証,そして熱平衡化する系としない系のダイナミクスの特徴の差まで調べてそれなりに面白いデータもとれたんだけど...まあこの辺のテーマの最終的に出てくる結論は「孤立系が熱平衡して物理量がミクロカノニカル平均と一致するのはなぜか,それを量子力学から理解できるか」って話なので理学部物理学科ならまだしも他学部の人からしたら何が面白いのかわからないかもなという気はするね。
上にも書いたけど,今まで図書館で物理学や数学の本にかじりついてきたこととか,いろいろなものに触れた上で一番面白いと思って決めた卒研のテーマとか,その中で自分なりに試行錯誤して,(学術的価値はさておき)面白いな,と思う結果が出たことには自信を持っていて,だからこそ俺の今まで積み上げてきたものの価値を頭が固体物理の人らに理解されずに書類で(!)落とされたという事実はめちゃめちゃムカつく。さらになにがいやって「もう少し伝わりやすいテーマを(打算的に)選んでいたら書類は受かったかな」という後悔が生まれていること。卒研テーマとしてソフトマターとか粉体という選択もあって,べつにそれも(一番ではないけど)面白いと思ったので。完全にたらればだけど上の二つのどっちかだったら通ってただろうなという気はする。めちゃめちゃ物質に立脚してるし。でも月並みだが過去の選択の結果今の俺があるわけで,そんな今の俺を誇りに思ってもいるのでどうしようもないね。badsaikushも「自分の選んだ道で花咲かせ」って言ってたし,これを糧に頑張って今回選ばれる学生とか他大学の学生よりも面白くていい研究をたくさんやろうやって話になるんだろうね
インターネットの片隅で言い訳と恨み言を行ってすっきりした。けどやっぱり書類見てくれた周りの人と,何よりうんうんうなって一生懸命物理に打ち込んできた過去の俺には通らなくてごめんねって思うなぁ。