最近ののぐちはるか

院試勉強を進めていく。まだ出願はしていないけどまあ阪大かなぁ。一番行きたいのは東大物工の沙川先生のところなんだけど,分野自体がホットで競争率高そうだから落ちたくないっていうのと単純に東京まで引っ越しするのが嫌だというのと...統計力学やるなら菊池先生のところか波多野先生の研究室でやっていけるからねえ。アカデミアで生き残るにはその分野でトップを走っている人に師事しろということが神戸大の坂本先生のページに書いてあったような気がするけど,俺は別にアカデミアにこだわっていないから居心地のいいところで好きな研究をやって雑誌にアクセプトされるような論文が一本書ければそれで未練はないのです。なんか言い訳じみてる?
卒研発表でやろうと思っているテーマは孤立量子系の熱化を通して量子力学から熱・統計力学を基礎づけるということなんだけど,院までそれをやるかはわからないな。「量子力学からマクロの法則を"導出する"」というコンセプト自体にはとてもひかれるが,いかんせん量子力学に習熟していないから直感が働かないよね。まあ一回卒研で量子系の緩和か熱的純粋状態についてやってみて,院で量子系を扱うか,直感が働きやすそうな古典系に行くか,楽しそうな方に決めればいいんだけどね。あと量子系の緩和は割と数学的(証明とかする)らしく,紙とペンだけで完結するのは味気ないよなあと少し思っている。熱的純粋状態は数値的にエントロピーが計算できたりするらしく,コンピュータの活躍の余地がありそうだから手法としてはこっちの方が楽しそうかなぁ...紙とペンで計算よりはプログラミングのほうが好きだから,わからんけど...。まあいろいろやってみればいいよね,若いって素晴らしい。
最近思うこととして,アカデミアでポストを取ろうと思ったら,ある程度打算的に結果の出やすそうなテーマを選ぶということはあると思うんだけど,逆にアカデミアにこだわらないという"覚悟"をすることで,結果が出にくそうな難しい問題でも楽観的にやれるということはあると思う。だけど博士課程行くなら学振は欲しいな...いずれにしても戦略的な行動が必要になってくるのかもしれん。満足に生きていくのに戦略が必要という現実は少しつらいけど今の俺の人士設計(夢)は彼女と結婚して満足できる論文を書いて博士号を取ったのち楽しいと思える仕事で金をもらいつつ犬を迎えて,健康的に楽しく過ごすということなのでそのためならまあ頑張れるよね。
なんだかまとまりがないけど来月には堀田先生の量子力学も発売されるしとりあえず院試まであと二か月頑張ります。